電子配置計算ツール
概要:任意の元素やイオンの電子配置を、完全な表記と貴ガス表記で求めます。CrやCuなどの例外にも対応しています。無料でWebブラウザ上で動作し、ダウンロードは不要です。
元素と、必要に応じてイオンの電荷を選ぶと、基底状態の電子配置を完全な表記と貴ガス表記(略記)で表示し、軌道のボックス図、殻ごとの電子数、不対電子の数も示します。Cr、Cu、Pd、Auなどの既知の例外にも対応しています。
電子配置計算ツールの使い方
- 元素記号(
Cu)、英語の元素名(copper)、または原子番号(29)を入力します。 - イオンの場合は電荷を入力します:Cu2+ なら
2、Cl− なら-1。 - 貴ガス表記と完全な電子配置を読み取ります。軌道は殻の順(4sより3dが先)に並びます。
- 軌道図を使って不対電子を数え、原子やイオンが常磁性かどうかを予測します。
例題
酸素(Z = 8)
1s2 2s2 2p4 = [He] 2s2 2p4
2p軌道に不対電子が2個(フントの規則)。
銅(Z = 29):例外の例
構成原理による予測は [Ar] 3d9 4s2
実際:[Ar] 3d10 4s1
Cu2+ = [Ar] 3d9
鉄(III)イオン Fe3+
Fe = [Ar] 3d6 4s2。4s電子を2個、次に3d電子を1個取り除く
Fe3+ = [Ar] 3d5(不対電子5個)
電子配置の組み立て方
電子はエネルギーの低い軌道から順に満たされ(構成原理)、マーデルング則(n + l 則)に従います:
1s → 2s → 2p → 3s → 3p → 4s → 3d → 4p → 5s → 4d → 5p → 6s → 4f → 5d → 6p → 7s → 5f → 6d → 7p
各軌道にはスピンが逆向きの電子が2個まで入り(パウリの排他原理)、同じ副殻の軌道では、電子は対になる前にまず1個ずつ別々の軌道に入ります(フントの規則)。収容できる電子数は s = 2、p = 6、d = 10、f = 14 です。
例外:Cr、Cuなど
約20の元素では、測定された基底状態が単純な順序と異なります。これは通常、半分または完全に満たされたdまたはf副殻のほうがエネルギーが低いためです。よく知られているのはCr([Ar] 3d5 4s1)、Cu([Ar] 3d10 4s1)、Mo、Ag、Pd([Kr] 4d10)、Pt、Au、La、Ce、Gd、およびいくつかのアクチノイドです。これらについて、計算ツールは実験値(NIST)の基底状態を使います。
イオン
陰イオンでは次に空いている軌道に電子が加わります(Cl− = [Ar])。遷移金属の陽イオンはd電子より先に外側のs電子を失うため、Fe2+は [Ar] 3d4 4s2 ではなく [Ar] 3d6 です。
インタラクティブ周期表で、周期表全体の傾向を調べてみましょう。
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MolDrawエディターを開くよくある質問
電子配置とは何ですか?
原子の電子が各軌道にどのように分布しているかを示したもので、たとえば酸素は 1s2 2s2 2p4 です。上付きの数字は各副殻の電子数を表します。
貴ガス表記とは何ですか?
内殻電子を、直前の貴ガスを角かっこで囲んだものに置き換える略記法です。ナトリウムの 1s2 2s2 2p6 3s1 は [Ne] 3s1 になります。
銅が 3d9 4s2 ではなく 3d10 4s1 なのはなぜですか?
完全に満たされた3d副殻は特に安定なため、4s電子が1個3dに移ります。クロムも同様に、半分満たされた3d5になります。
陽イオンになるとき、どの電子が最初に取り除かれますか?
主量子数が最も大きい殻の電子が最初に取り除かれます。遷移金属では、3d電子より先に4s電子が取り除かれます。
価電子の数はどうやって求めますか?
典型元素では、最外殻(nが最大の殻)の電子を数えます。たとえば塩素の [Ne] 3s2 3p5 では価電子は7個です。
Fe3+ の電子配置は何ですか?
[Ar] 3d5 です。鉄は [Ar] 3d6 4s2 で、取り除かれる3個の電子は4s電子2個と3d電子1個です。
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